3-1 【HDDを増設するには】

3-1 「HDDを増設するには」


手狭になった古いHDDから、新しいHDDの購入に至ることはままあります。

そもそもHDDはPCの機器の中でもっとも交換頻度の高い機器と言われていますので、そうした現象も少なくはないでしょう。

特に、動画ファイルなどを取り扱っているならば、1TB程度でもあっという間に埋まってしまうことも少なくありません。

そこで、新しくHDDを購入し、メインのHDD(もしくはサブのHDDの増設)方法について話していきましょう。

今回は内臓HDDの増設について解説します。

~注意点~  

 静電気はHDDのヘッダ異常の原因になります。直接手で触れる前に、必ず静電気を抜いてください。通電するもの(金属製のラックなど)にそっと触れることで問題ありません。
 超精密機器ですので、取扱いには十分な注意が必要です。ちょっとした衝撃で内部構造に異常が発生することはままあります。また湿度に弱く、加湿器のそばに放置するなどもってのほかです。折角高性能であっても、そうした不注意でHDDの寿命を縮めてしまう例がよくあります。注意しましょう。

■ 新しいHDDを購入する


HDDの説明にて以前に「同程度のスペックのものでないと効果的とは言えない」と書いたと思いますが、今現在所有しているものよりも、回転速度が同じかそれ以上で、容量が同じかそれ以上であることが大切です。

HDDは転送速度が遅い方に同期をとるという性質がありますので、購入したHDDが低性能であれば、そちらの速度に合わせてしまう傾向にあるという事です。


■ S-ATA と IDE


SATA(シリアルエーティーエー)とIDEというのは端子の名前です。

IDE端子

SATA端子

最近のマザーボードでは実装があまり見られなくなっているIDE端子ですが、もしもこのような端子のHDDであったりM/Bであった場合は、HDDも同様の端子があるものを購入する必要があります。




しかし、もしも間違えて購入してしまったとしても、変換コネクタが販売されています。


■ ジャンパピン

IDEタイプの端子をもつHDDは、上図のジャンパピンによりあらかじめ属性を設定しておく必要性があります。
最近のケーブルセレクト機能の充実により、SATAタイプのものはほとんどその必要性がなくなってはきましたが、無用なトラブルを避けるために、あらかじめ設定しておく事に、こしたことはないでしょう。

基本的には

・マスター      (メインHDD・OSがインストールされているもの)

・スレーブ      (サブHDD・データ保存用)

・ケーブルセレクト (自動認識)

の三種類の設定があり、設定方法は上図の写真にあるピンを差し替えることで行います。


■ HDDの設置

いよいよ設置します。序盤にて注意したとおり、HDDのヘッダは非常に繊細ですので、十分に注意を払った上で設置を行います。

・3.5インチベイに設置




3.5インチベイには4点止めでネジ止めされていますので、別途必要となります。
ネジとケーブル



強い振動などをあたえないように注意しながら設置します。

■ ケーブルを取り付ける


 設置に必要なケーブルは「データ転送用ケーブル」と「電源ケーブル」の二つです。
ちなみに前述のSATAとIDEがデータ転送用ケーブルにあたります。

電源ケーブルは写真にある「電源ユニット」から出ているコネクタを設置します。


■ 電源投入 BIOSで確認

設置したHDDがBIOS上で認識されているかどうかの確認を行います。BIOSの画面は、M/Bのメーカーや搭載されているバージョンによってメニューなどの表示が違う場合があります。

また、各種BIOSのメーカーによって表示させるための手順が異なる場合がほとんどですので、以下を参考に起動させてみてください。

【BIOSの起動手順】

【BIOSとは】



以上で一通りの設置は完了です。
次回にて設置後の設定について記述します。

⇒【】


0 件のコメント:

コメントを投稿