今回はグラフィックボードについてお話しします。
■グラフィックボードのはたらき
グラフィックボード(通称グラボ)の働きは、おもにグラフィカル機能(描画機能)に影響しています。
つまり、画面に絵を表示させるための機能です。
あなたがたが今まさにみているこの画面を描画してくれているのは、パソコンの中にあるグラフィック機能のお陰だといえるでしょう。
しかし、パソコンの中にはこうしたグラフィック機能を、M/Bの機能を使って再現している物もあります。これらの同時処理型の物を「オンボード」と呼んでいます。
グラフィックボード
オンボード型M/B
■オンボードとグラボ搭載型の違い
グラボ搭載型PCとオンボードPCの大きな違いは写真を見ていただければ分かります。
つまりはマザーボードにグラフィック端子が内蔵されているか、はたまた別の基盤から端子をだしているのかの違いです。
電子的な違いとしては、オンボードはCPUとメインメモリーをグラフィック面に機能的に割いて処理を行っているのに対し、グラボ搭載型はグラフィック機能をグラボに任せる形で動作している事にあります。
■なぜ、グラボを作る必要性があるのか
これは、高性能なグラフィック機能を必要とするソフトがあるためです。
たとえば、
「動画編集ソフト」
「ゲーム」
「イラストレーターなどの画像編集」
こうしたグラフィックに特化した利用を行う人には、グラフィックが不安定になりやすいオンボードでは運用に適さないためです。
■グラフィックボードの性能
以前に記載しましたが、グラボの機能性をはかる基準として、
・CPU(GPU)の周波数 ・・・ヘルツ
・グラフィックメモリーの容量 ・・・バイト
などがあげられるでしょうか。
基本的にはメモリとGPUの処理や容量が大きいに越した事はありませんが、購入には以下の事を考慮する必要があります。
■グラボ購入の注意点
・発熱量
性能が高いものは発熱量も多く、場合によっては排熱が不十分になり結果として熱暴走を発生させあっという間に壊れてしまう事もあります。
ケースファンの取り付けなど、十分な排熱体制を整えましょう。
・消費電力
ほとんどのグラボが専用の電源を必要とします。これはもともと取り付けられていた電源では、発電量が不十分になる可能性があり、電力不足がシステムの不安定化や故障を招く原因になることはままあります。またファンの増設などで電源への負荷がおおきくなり故障の原因になる事もあります。
余裕をもった電源で増設に挑みましょう。
・スロットの空きスペース
高性能なものはそのサイズも大きいものになっています。
スロットの差込口付近への余裕を考えた上で取り付けましょう。
・AGPかPCI-Express(もしくは2.0)か
今のPCのほとんどはPCI-Expressというスロットになっているのですが、古いパソコンではAGPという専用のスロットがついていました。そちらがまだついているものだと、かなり設置できるグラボが限定されてしまいます。よく確認して購入してください。
茶色いスロットがAGPです。
PCI-Express2.0という規格は通常の倍の性能がありますが、1.0との互換性があるためどちらであっても問題はありません。搭載されているような良質のM/Bであれば、その性能を如何なく発揮できるでしょう。
・CPUの性能は十分か
CPUの性能が低すぎる場合、グラボの性能を十分に引き出せない場合があり、逆に性能が全体的にダウンしてしまう可能性があるとはいわれていますが、実際のところ現行の物であればそれほどの体感に差はありません。
高性能なグラボなら大体がその性能をしっかりと発揮してくれるでしょう。1コアのCPUにGTX760などのハイエンドグラボがまず規格上使用できないので、そうした心配は無用という訳です。
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