1-4 【ハードウェアを分解しよう】

1-4 【ハードウェアを分解しよう】

今回でより具体的なパソコン内部のパーツについての説明を行います。
自作PCを試みようと思っている方だけでなく、今のパソコンの拡張や増設を考えているなら是非とも知っておくべき事が沢山あります。




■ マザーボード(M/B)

 PCのパーツ全体を制御する基本基盤です。
 5大機能における「制御」を主につかさどります。サイズとしての規格と、搭載するCPUの規格に合わせて付いているチップセット。それから内部転送速度を意味するシステムバスなど、今後取り付けていく、もしくは新たに増設を考えているならば、このM/Bのスペック(設備内容)を知っておかなければ、無駄な買い物をしてしまう可能性は大いにあります。

 インテル系チップセットのM/Bに、AMD系CPUは搭載できません。
 出来たとしてもその性能は大きく下がりますので、増設や拡張をお考えならば、しっかりと調べてからパーツを選びましょう。

■ CPU

 ぞくに言うパソコンの頭脳です。おおまかにはインテルプロセッサとAMDプロセッサの2強と言われています。一昔前はAMDプロセッサはゲーム向きなんて風潮もありましたが、実際のところは大して差はありません。ビデオボード(グラフィックカード・VRAMなど)との相性として、同じAMD社のGPU(グラフィック版のCPU)を使用しているRADEN系との相性の良さからそうした風説が持ち上がったのではないでしょうか。
 いずれにしても、コストパフォーマンスならAMD、日本での認知製の高さならインテルを選ぶのも悪くはないでしょう。

■ メモリー

 主記憶装置です。M/Bに直接装着させ、増設や拡張がもっとも簡単な事で知られています。パーツ組み換え初心者の方が最初に増設を考える物とも言われています。
 一見差し込むだけの簡単な仕様にも見えますが、一応ちょっとしたルールがいくつかあります。それについては後ほど話します。

■ HDD・CD/DVDドライブ・FDD・他外部メモリー

 副記憶装置です。M/Bに直接設置するHDDやDVDドライブなど以外にも、USB経由で設置する外付けHDDやメモリースティックなどもこれに分類されます。
 ハード面ではマウスやキーボードの次になじみが深い物でしょう。

■ CPUファン

 空冷式の冷却装置です。一般的に主流とされている空冷式ではオーバークロック(OC)における放熱処理が不十分なため、より効果の高い水冷式を望む声が非常に多いです。そして実際に水冷式を実現させたPCも登場し、比較的認知も進んでいます。水冷式の利点は静音性にもあり、そういった点においても評価が高いです。
 更には冷凍庫などで使用されるガス冷式も登場しましたが、こちらは非常に高価なため、一般的ではありません。

■ グラフィックカード(ビデオボードなど)

 出力装置へ信号を伝達し、描画を行う処理を行う基盤です。最近の物には総じて専用のCPUとメモリーを搭載しており、GPUやVRAMなどと呼ばれています。
 M/Bに設置されたCPUやメインメモリの一部の機能を肩代わりしてくれる基盤だと考えて頂いて結構です。グラフィック系エンドユーザー(イラストレーターや動画処理、ゲーマーなど)にとっては非常に馴染みの深いパーツなのではないでしょうか。

■ 電源ユニット

 パソコンも電化製品なので、当然それぞれのパーツに消費する電力があります。
 これが足りていないと不具合が発生したり、突然パソコンがまるで動かなくなったりするわけです。電力が不十分なら電灯だって点きませんからね。
 パーツの消費電力には余力を持って電源を設置するのが基本ですが、あまりに電力過多の場合は電気代が無駄です。シビアにいきましょう。

■ディスプレイ

画面・テレビ・モニターなどとも言われます。
CRT(ブラウン管)TFT(液晶)などが現在の主流です。





→ 【1-3 それぞれの特性】に戻る

→ 【1-5 CPUの選び方】に進む



0 件のコメント:

コメントを投稿